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アロマセラピストがつづる日常のできごと~ほっと一息~

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マダガスカルの旅 no.8 パスカル先生の診療所

 学校訪問をした日、その前に私達は診療所も訪問していた。パスカル先生というお医者さんと看護師さんだけの小さな診療所。許しをいただいて中に入ると、ちょうど妊婦さんが受診にこられていた。この地区では、診察に来られる人のほうが少なく(ジャグルの中からやってくるにはあまりにも遠く、費用も払うことが出来ない方もいる)、お産で命を落とすことも多いそうだ。
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パスカル先生の診療所 

私達の中には看護師さんも数名いたのでMATEの方々と一緒に訪問させていただいたのだが、パスカル先生は私達が何をしに日本からこの国へ来たのかとても興味をもたれていた。「救急車を持ってきてくれたのか」と先生の口から何度も聞こえてきた。それは、救急車がないために、診療所の設備では対応できない緊急時に、先生は自ら道の真ん中に立ち、体を張って大手を広げて車をとめ、そして、緊急患者を町の病院へ運んでいるということから出た言葉だった。マダガスカルでは都市部以外はバスも通っておらず、乗り合いタクシーのタクシーブルースや車を持っている人に頼んで(もっている人が少ない。また、車が走れる道も限られている)皆で乗りあって町に出かけ用事を済ませているようだった。
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ひさしぶりの青空
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洗濯物がのびのび干される~土手の上、岩の上、あちらこちらで見た光景

パスカル先生は私達の職業を聞いた。看護師さん、アロマセラピスト、クレイセラピスト、そしてワンちゃんのトリミングサロンをやっている人、私は動物へアロマテラピーやマッサージなどのホリスティックケアをしている人として紹介された。パスカル先生は「わんちゃんのサロン!わんちゃんへアロマ?マッサージ???」、「この地域では貧困のために生きるか死ぬかという状態なんだ。」と驚きを隠せない様子だった。そこで、ドミニック先生が「日本ではワンちゃんたちが人の心を癒してくれていて、その子たちへはケアが必要なんです」と説明されると、「国が違うとそんなに違うのか」とそれなりに納得されていたようだった。

結局、パスカル先生は次の日、アンタナナリボへ戻る私達の車に同乗して少しの間、旅を共にしたのだった。そして、なっ、なんと車に乗り込まれたときに、私達へご自身が作られた「手作りケーキ」の入ったタッパーを差し出されて、「私が作ったんだよ。食べてや(なぜだか関西弁のイメージ)」と可愛く微笑まれた。移動中、お腹が減ったころに皆で頬張った!パスカル先生の男らしい手で作られたとは思えないくらい、温かくて優しい味がした。味覚も言葉のいらない、素晴らしいコミュニケーションだと感じた瞬間。ありがとうパスカル先生。
by aromaspacenico | 2008-12-10 19:30 |

何気ない日常の中に沢山の輝きを見つけて