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アロマセラピストがつづる日常のできごと~ほっと一息~

クロモジ(黒文字)ハーブウォーターがデビューしました。

もう、何年前になるでしょうか。5年ぐらい前に素晴らしいオーガニックの芳香蒸留水に魅せられてから、講座やセミナーなどでハーブウォーターをご紹介してきました。

ハーブウォーター(芳香蒸留水)は、精油を抽出する水蒸気蒸留の過程で生まれる芳香水です。精油は植物のどの部分にも含まれるわけではなく、植物によって含まれる部分が違います。クロモジは葉と枝から抽出されます。蒸気をあてることにより、精油成分と水蒸気が一緒になって気体となり、冷却水で冷やされ、液体に戻ります。液体に戻ったときに、精油は水よりも軽いので上に浮かび、その下にある芳香水がハーブウォーター(芳香蒸留水)となります。ヨーロッパで蒸留をしている職人の間では、「精油は植物の力、芳香蒸留水は植物の魂」という言葉があるくらい、ハーブウォーターは、もともとその植物が持っていた水がハーブウォーターとしてそこに現れたもので、生命エネルギーに満ちたものであると言われています。

精油が抽出される瞬間。感動の瞬間。
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2009、秋に秩父を訪れ、クロモジの蒸留をこの目で見たときの感動は今も忘れられません。ハーブウォーターの世界的権威井上重治先生との出会い、秩父ハーブ研究開発の黒澤さんとの出会いが、このクロモジウォーターの誕生に繋がりました。

クロモジの花
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その次の年の春にもう一度、秩父の森を訪ねました。ちょうど、春を迎えたばかりの山々は、あちらこちらで新緑を迎え、その緑が山々の植物によって違うらしく、新緑のパッチワークといいたくなるような光景が広がっていました。見ているだけで、心が和む美しい景色でした。

その森も奥の大きな木々の間にクロモジは生育していました。間伐のために伐採されるので、森を守るためにも役立ち、森を守ることは水資源を守ることにもつながり、沢山のメリットがあります。日本の森から生まれる精油、ハーブウォーターは、環境問題を考える上でも、とても大切な事業になるのではと思います。

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クロモジは古くは、伊豆で作られていました。戦争が始まって西洋から精油が輸入されなくなったときに、ローズウッドに似た芳香を持つクロモジの精油は香水原料として、多く抽出されていたそうです。また、民間療法では、根皮を布袋に入れて入浴したり、樹皮の煎じ液を患部につけると、あせも、虫刺され、皮膚病が治ったり、ハーブウォーターを入浴時に入れると、風邪を引かず、水虫にもならないといわれてきました。よく知られているのは、クロモジはその芳香ゆえ茶会でだされる和菓子の爪楊枝や茶花として用いられてきました。

今回発売したNICOハーブウォーターは、添加物なしの100%天然のハーブウォーターです。クロモジの香りを体感された方は、「なんだか懐かしい」「あつ、これこれなんだか知ってる!」という方が多いです。「日本人の遺伝子レベルに組み込まれた香り」そんな気がします。
森の中で深い呼吸をしたときのようなそんな気持ちになる香りです。

森の香りに包まれて
懐かしさが心をくすぐる

小鳥のさえずり
湿った土の香り
せせらぎの音
木々の間から漏れる光
共生する緑の仲間たち

懐かしさの中で心を和ます
緑の香り

好きな香りは人をリラックスへと導きます。クロモジの深い森の香りがお気に召すとよろしいですね。
by aromaspacenico | 2011-03-08 20:59 | アロマ

何気ない日常の中に沢山の輝きを見つけて